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怪獣大戦争 (昭和40年・1965)

B000ZZFZPK怪獣大戦争 [DVD]
関沢新一
東宝ビデオ 2008-02-22

宇宙の帝王 X星をゆるがす、ゴジラ・ラドン・キングギドラの大激闘。
遥かなり宇宙の果てで、遂に激突!

 伊福部昭の名曲"怪獣大戦争マーチ"に乗せて送る、怪獣映画初の「宇宙人による侵略」をテーマにした本格SF作品。前作『三大怪獣 地球最大の決戦』に続き"ゴジラ"、"ラドン"、そして前作で一躍人気怪獣となった"キングギドラ"が再登場。また、今作では"X星人"という宇宙人を登場させ、X星人の地球侵略と人類との攻防、キングギドラ、ゴジラ、ラドンによる"宇宙での戦闘シーン"、X星人のスパイ"波川女史"(水野久美)と"宇宙局員グレン"(ニック・アダムス)との哀しい恋愛なども描かれており、前作以上にバラエティー豊かな内容になっています。


怪獣大戦争 当時流行していた『シェー』(赤塚不二夫『おそ松くん』(赤塚不二夫))のポーズを劇中でゴジラがやってしまったことでも有名な作品で、前作での「モスラがゴジラとラドンを説得する」という擬人化されたシーン以上に物議をかもしましたが、子供達の間で巻き起こりつつあった"『怪獣ブーム』を象徴するパフォーマンス"でもありました。
 その他にもゴジラ映画初の宇宙ものということで見所は沢山。特に"怪獣大戦争マーチ"に乗せて迫力満点に描かれる「オープニング」や後半の「防衛軍の反撃シーン」、人間の都合により勝手にX星に貸し出され、しかも人間にX星に置き去りにされるゴジラとラドンの「飛び立っていく地球のロケットを見上げる何とも言えない哀しい佇まい」などは必見の名場面です。
 また、東宝特撮映画には欠かせない性格俳優"土屋嘉男"演ずるX星人統制官の「我々ハ脱出スル。未来ニ向カッテ脱出スル。」は怪獣映画史上に残る名台詞となりました。


怪獣大戦争[怪獣大戦争 - ストーリー]
 196X年、新たに発見された木星の13番目の衛星X星から発せられる怪電波の調査の為、宇宙局員の富士(宝田明)とグレン(ニック・アダムス)を乗せた地球連合宇宙局のP-1号はX星へと向かった。
 X星に到着した富士とグレンは高度な科学力を持ったX星人と接触する。X星人は"怪物0"(キングギドラ)の度重なる襲来の為に地下生活を余儀なくされており、「ガンの特効薬」と引き換えに、"怪物0"を倒す為に地球の"怪物01"(ゴジラ)、"怪物02"(ラドン)を借りたいと富士とグレンに提案する。
 地球側はこの提案を承諾し、X星人は防衛隊が見守る中、明神湖からゴジラ、鷲ヶ沢からはラドンを円盤から発する不思議な光線で包み、X星へ誘導した。そして、X星でキングギドラと対決したゴジラとラドンは見事にキングギドラを撃退する。しかし、これは全て地球侵略へ向けてのX星人の罠だった。。。。


怪獣大戦争 ポスター.jpgスタッフ&キャスト
製作・・・・・・・・・・・田中友幸
監督・・・・・・・・・・・本多猪四郎
特技監督・・・・・・・・円谷英二
脚本・・・・・・・・・・・・関沢新一
音楽・・・・・・・・・・・・伊福部昭

ゴジラ・・・・・・・・・・中島春雄
ラドン・・・・・・・・・・・篠原正記
キングギドラ・・・・・・広瀬正一

富士一夫・・・・・・・・宝田明
グレン・・・・・・・・・・・ニック・アダムス
富士春奈・・・・・・・・沢井桂子
波川女史・・・・・・・・水野久美
鳥居哲男・・・・・・・・久保明
桜井博士・・・・・・・・田崎潤
X星人統制官・・・・・土屋嘉男


(2006/01/01)

B000ZZFZPK怪獣大戦争 [DVD]
関沢新一
東宝ビデオ 2008-02-22

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ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 (昭和41年・1966)

B000ZZFZQEゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 [DVD]
関沢新一
東宝ビデオ 2008-02-22

凶悪新怪獣エビラ!陸・海・空に展開する三大怪獣世紀の対決!

 南海の孤島を舞台に軽快な音楽と軽いタッチで描かれる冒険活劇。加山雄三の"若大将シリーズ"に小林旭に代表される"無国籍映画"のテイストを加え、尚且つ怪獣が登場するという昭和ゴジラ・シリーズの異色作


ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 怪獣ではなく人間サイドの物語を中心に置いた作品で、ゴジラは事件に巻き込まれる形で登場します。しかし、それがゴジラである必然性がまったく無く、どちらかと言えば"キングコング"の役どころ。実際、当初東宝が『キングコング対ゴジラ』製作時の著作権契約が切れる前にキングコング出演作を製作するため『ロビンソン・クルーソー作戦 キングコング対エビラ』として企画をスタートさせており、その企画に対してアメリカ側が難色を示したこと、そして興行的な理由(ゴジラの方が客を呼べる)から最終的にゴジラに変更された、という映画です。そのため内容的には、ストーリーの調整も無くただ単にキングコングをゴジラに差し替えただけ、という印象が強い作品になってしまっています。
 又、"三大怪獣世紀の対決"と謳いながらも"モスラ"の登場シーンは僅かで、殆ど付け足しでの登場といった感が強く、ゴジラ映画の醍醐味のひとつである都市破壊シーンも無ければ、ザリガニをモデルにした新怪獣"エビラ"も(キングコング相手なら映えたかも知れませんが)地味。物語の途中に登場する"大コンドル"にいたってはキングコング前提ならではの怪鳥で、ゴジラ相手ではイメージが弱すぎます。そういったことなどから全体的に"ゴジラ映画として見るには中途半端"で欲求不満の残る作品です。

 但し、以上は"怪獣映画"として見た場合の話で、人間サイドの"冒険括劇映画"として見た場合は少し印象が変わってきます。本多猪四郎に代わり今作で初ゴジラ映画演出となる、アクション演出が得意な福田純監督の持ち味は良く出ていますし、佐藤勝が担当したエレキ・サウンドを前面に出した軽快な音楽も軽いタッチで描かれるストーリーにマッチ。テンポの良い展開とストーリー、盛り込まれた数々のギャグとともに、無鉄砲な若者達の冒険を明るく楽しく演じる宝田明、「赤イ竹」の司令官役の田崎潤、竜尉隊長役の平田昭彦の怪演、そして島の娘ダヨを演じるチョコレート色の肌が眩しく魅力的な水野久美等の好演に加え、昭和40年前後の時代の雰囲気までをも巧く取り込んだ、十分に楽しめる娯楽作品になっています。それだけに、(いろいろな事情や都合があったとは思われますが)中途半端なゴジラ映画になってしまっていることが残念。人間ドラマを軸とした良質の"明るく楽しい冒険活劇"に"ゴジラがゲスト出演した"というスタンスで見るべき映画ではないかと思います。
 また、軽いタッチで描かれ、初期ゴジラ映画とはまったくイメージが違う映画になっていながら、ゴジラ映画としては久々に"核の恐怖"を訴える内容になっているのも面白いところです。
 
 今作では、前作での「シェー」に続き、加山雄三が当時の大ヒット曲"君といつまでも"の「幸せだなぁ。」から始まる台詞の中で人差し指で鼻を擦る、お決まりの仕草を真似るゴジラを見ることが出来ます。又、見せ場の無い付け足し程度の登場となった"モスラ"ですが、この作品以降"昭和ゴジラ・シリーズ"への"成虫モスラ"の登場は無く、次にスクリーンに登場するのは"平成ゴジラ・シリーズ"『ゴジラVSモスラ』(1992年)まで待つこととなります。


南海の大決闘.jpg[ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 - ストーリー]
 南洋で遭難した兄を探す為に上京した良太(渡辺徹)は、偶然知り合った大学生2人とヨットハーバーのヨットに忍び込む。そこに居合わせた吉村(宝田明・実はヨットの持ち主ではなく金庫破りの強盗犯)は3人をヨットに一泊させてくれるが、翌朝吉村達が目を覚ますとヨットはヨットハーバーを出航して海上に出てしまっていた。良太が兄を探す為、南太平洋に向けて勝手に出航させてしまったのだった。
 妙な縁で同行する羽目になった良太と3人は航海を続けるが、ある日ヨットは大嵐に襲われ海中から現れた巨大なハサミによって大破する。南海の孤島に漂着した4人は、島の娘ダヨ(水野久美)と出会い、その未知の島"レッチ島"が某国の秘密組織"赤イ竹"の基地兼核爆弾製造工場だと知る。そして島では強制連行されたインファント島の住民達が労働を強いられていた。吉村達4人とダヨは、偶然見つけたレッチ島の洞窟で眠る"ゴジラ"を利用して、インファント島の住民たちを解放する計画を立てるのだが。。。。


キングコングの逆襲 (1967)

B0000ZP46Kキングコングの逆襲
宝田明 本多猪四郎 浜美枝
東宝 2004-01-30

関連記事『キングコングの逆襲』

ゴジラVSモスラ (1992)

B00005V4HHゴジラvsモスラ
別所哲也 小林聡美 村田雄浩
東宝 2002-03-21


南海の大決闘 ポスター.jpgスタッフ&キャスト
製作・・・・・・・・・・・田中友幸
監督・・・・・・・・・・・福田純
特技監督・・・・・・・・円谷英二
脚本・・・・・・・・・・・・関沢新一
音楽・・・・・・・・・・・・佐藤勝

ゴジラ・・・・・・・・・・中島春雄
エビラ・・・・・・・・・・関田裕

吉村・・・・・・・・・・・宝田明
良太・・・・・・・・・・・渡辺徹
弥太・・・・・・・・・・・伊吹徹
市野・・・・・・・・・・・当銀長太郎
仁田・・・・・・・・・・・砂塚秀夫
ダヨ・・・・・・・・・・・・水野久美
「赤い竹」司令官・・田崎潤
竜尉隊長・・・・・・・平田昭彦
小美人・・・・・・・・・ペア・バンビ


(2006/01/05)

B000ZZFZQEゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 [DVD]
関沢新一
東宝ビデオ 2008-02-22

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怪獣島の決戦 ゴジラの息子 (昭和42年・1967)

B000Z6XQGY怪獣島の決戦 ゴジラの息子 [DVD]
東宝 2008-02-22

ゴジラの赤ちゃん大奮戦!親子コンビで新怪獣と大決闘!
成功するか、混沌の島凍結計画!ここに怪獣人情絵巻展開!

 常夏の島"ゾルゲル島"を舞台に、教育パパ"ゴジラ"とゴジラ登場から13年目にして誕生した不肖の息子"ミニラ"が繰り広げる、擬人化された怪獣を漫画的に演出したファミリー向け怪獣映画
 福田純監督有川貞昌特技監督のコンビで製作された、前作『南海の大決闘』に続くゴジラ映画新路線第二弾。TBSと円谷プロの空想特撮シリーズ『ウルトラQ』、『ウルトラマン』(1966年)のテレビ放映によって巻き起こった空前の"怪獣ブーム"の最中に製作されたこの映画は、これまでのゴジラ映画と較べ、明確に「子供向け」を意識して作られた作品です。


ゴジラの息子 これまで一般向けであったゴジラ映画を内容(ストーリー)、怪獣親子の擬人化、ゴジラとミニラのユーモラスな造型など、完全にファミリー層にターゲットを絞り、子供達に受け入れられやすい作品に仕上げられています。"ミニラのデザイン"も当時の子供達に絶大な人気を誇ったマンガ『おそ松くん』(赤塚不二夫)に登場するキャラクター"チビ太"をモデルにしており、"ミニラ"という名前も、本編では使われていませんが、児童向け雑誌による公募により決定されています。
 この作品やこの後に続く一連の東宝特撮怪獣映画、"怪獣ブーム"に乗る形で製作された映画会社各社の怪獣映画(大映『ガメラ・シリーズ』、松竹『宇宙大怪獣ギララ』、日活『大巨獣 ガッパ』など)、テレビ番組(『マグマ大使』、『キャプテンウルトラ』、『ジャイアントロボ』など)により"怪獣ブーム"は更に加速することになりますが、子供をターゲットとした内容、児童向け雑誌等と連動した広告展開などによって子供達の間に"怪獣ブーム"が確立された反面、一般映画ファンには「怪獣映画は子供が見るもの。」というイメージを強く植え付ける結果になっていきます。

 モスラ以来の操演怪獣となる"カマキラス"、"クモンガ"の動き、そして擬人化の極致とも言える、雪降る中で寄り添いながら冬眠に入るゴジラ親子の情感溢れるラスト・シーンはこの映画の大きな見所です。又、前作と同様に人間側のドラマ部分は"南海の無人島"、"秘密裡に行われる大掛かりな実験"、"スクープ狙いに躍起になるフリー・ジャーナリスト"、ゾルゲル島に研究の為に移住した考古学者・松宮博士の娘で、博士の死後一人きりでゾルゲル島に暮らす"女性版ターザン、サエコ"(前田美波里)の登場など、冒険活劇として良く出来ており、なかなか楽しめる内容になっています。


[怪獣島の決闘 ゴジラの息子 - ストーリー]
 南海の無人島"ゾルゲル島"で将来的な食糧危機対策の一環として、気象コントロール実験『ゾルゲル島・シャーベット計画』が楠見博士(高島忠夫)を中心にした実験隊により行われていた。"太陽熱吸収合成放射能ゾルデ"を使った実験は悪用されると核兵器に匹敵する脅威と成り得る為に秘密裡に実行されていたが、どこで嗅ぎつけたのかスクープを狙うフリー・ジャーナリストの真城(久保明)が取材にやってくる。当然ながら取材は拒否されたものの、真城は隊の雑用係として実験に参加することに成功する。
 実験隊は実験に合う気候を待ち、いよいよ実験は開始されるが、突如発生した妨害エネルギーにより実験は失敗、ゾルゲル島は異常な高温に見舞われる。その結果、島に棲息していた"カマキラス"(オオカマキリ)などが巨大化してしまう。怪獣化した"カマキラス"達は妨害エネルギーの発信源から大きな卵を発見し、その卵を食べようとするが、それはゴジラの子供の卵であり、突如発生して実験を失敗に終わらせた妨害エネルギーは、卵が親ゴジラを呼ぶ信号だった。。。。


ゴジラの息子 ポスター.jpgスタッフ&キャスト
製作・・・・・・・・・・・田中友幸
監督・・・・・・・・・・・福田純
特技監修・・・・・・・・円谷英二
特技監督・・・・・・・・有川貞昌
脚本・・・・・・・・関沢新一、斯波一絵
音楽・・・・・・・・佐藤勝

ゴジラ・・・・・・・中島春雄、大仲清治
ミニラ・・・・・・・・マーちゃん

真城伍郎・・・・・久保明
楠見博士・・・・・高島忠夫
サエコ・・・・・・・・前田美波里
藤崎・・・・・・・・・平田昭彦
古川・・・・・・・・・土屋嘉男
森尾・・・・・・・・・佐原健二


(2006/01/14)

B000Z6XQGY怪獣島の決戦 ゴジラの息子 [DVD]
東宝 2008-02-22

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怪獣総進撃 (昭和43年・1968)

B000Z6XQH8怪獣総進撃 [DVD]
東宝 2008-02-22

謎のキラアク星人出現!宇宙をゆるがす11大怪獣の大激闘!
ゴジラ・アンギラスのライバル怪獣、ここにタッグを形成す!
40年に1度の超大作完成!

 東宝怪獣映画20本記念作品として、当時2億円の予算を投入して制作された、東宝怪獣オールスターが共演する怪獣映画の集大成的作品。
 11大怪獣登場というお祭り騒ぎ的な楽しさだけでなく、それまでに東宝が時間をかけて培ってきたSF&怪獣映画のエッセンスが十二分に盛り込まれた、子供だけでなく、大人も充分に楽しませる魅力を持った映画に仕上げられています。


怪獣総進撃 テレビの普及により映画界は斜陽期に入り、"怪獣ブーム"によって数多くの怪獣が登場するテレビ番組が製作、放映された結果、わざわざ映画館にまで怪獣を見に足を運ぶ怪獣映画ファンは激減。衰退の一途をたどる怪獣映画の終焉を飾るべく怪獣映画の総決算『怪獣忠臣蔵』として企画され、後にタイトルを変更して製作されたのが『怪獣総進撃』です。しかし、映画は予想を上回る大ヒットを記録。怪獣映画の歴史は更に続くことになります。
 怪獣映画の総決算として製作された『怪獣総進撃』にはゴジラ映画以外の作品からの怪獣も登場。凱旋門を破壊する"ゴロザウルス"、モスクワ上空を飛び回る"ラドン"、北京を襲う"モスラ"、ロンドンには"マンダ"、そしてニューヨークには"ゴジラ"。人気怪獣が世界各都市で暴れまわるという怪獣ファンにとっては夢のようなシチュエーションは、どのシーンをとっても見所満載です。この映画で人気の出た『ゴジラの逆襲』以来の登場となる"アンギラス"は、この後のゴジラ映画にゴジラのパートナー的な存在として度々登場するようになります。
 また、この映画に登場する"怪獣ランド"は、一定のエリア内から外に出られないように各怪獣の本能と習性を利用した科学的な壁を作り、管制装置で区域ごとに怪獣を分類して管理する、というシステムを持っており、テーマ・パーク的な運営と合わせて、正に元祖『ジュラシック・パーク』。1960年代後半にこの設定を生み出した脚本家"馬淵薫"の発想には驚かされると共に、あまりにも素晴らしい想像力であると言わざるを得ませんし、物語自体の内容も各所が詳細に設定され、尚且つ面白い、という見事な脚本になっています。
*馬淵薫が木村武名義で脚本を書いた『地球防衛軍』(1957)も傑作です。『地球防衛軍』と『怪獣総進撃』は基本的な設定が近いことも有り、『怪獣総進撃』は怪獣版『地球防衛軍』とも言えるかも知れません。
 
 劇中に登場する多目的型宇宙ロケット"ムーンライトSY-3"は東宝特撮映画史上に残る名作機のひとつ。可変翼を持ち、大気圏内では翼を広げて飛行、大気圏離脱時にはブースターを装着する、など凝った設定となっており、そのデザイン・コンセプトは"ウルトラホーク1号"、"サンダーバード1号"。NASAのスペース・シャトルの武装版とも言える機体です。
 尚、"キラアク星人"のネーミングは『怪獣総進撃』の企画段階のタイトル『怪獣忠臣蔵』の名残で「キラアク=吉良+悪」です。


[怪獣総進撃 - ストーリー]
 20世紀末、国連科学委員会は小笠原諸島に"怪獣ランド"を建設。"ゴジラ"、"ラドン"、"モスラ"、"アンギラス"などの怪獣を集めて管制装置で管理、怪獣たちも平穏な日々を送っていた。しかし、ある日、小笠原を正体不明のガスが襲い、怪獣ランドへの連絡は途絶えてしまう。その後、怪獣ランドから世界各地に散った怪獣達がモスクワ、ロンドン、北京、ニューヨークなどの都市を襲い始める。
 その頃、謎の円盤を追跡していた宇宙ロケット"ムーンライトSY-3"は、怪獣ランドを調査する為、急遽怪獣ランド探索へと向かった。乗組員の山辺(久保明)達が怪獣ランドに到着して見たものは、キラアク星人と名乗る宇宙人に操られる怪獣ランド監視センターの所員達。世界各地で暴れまわる怪獣達もキラアク星人にコントロールされていたのだった。。。。


[怪獣総進撃 登場怪獣]
ゴジラ 『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』『キングコング対ゴジラ』他
ミニラ 『ゴジラの息子
アンギラス 『ゴジラの逆襲
ラドン 『空の大怪獣 ラドン』『三大怪獣 地球最大の決戦』『怪獣大戦争
モスラ 『モスラ』『モスラ対ゴジラ』『三大怪獣 地球最大の決戦』『南海の大決闘
キングギドラ 『三大怪獣 地球最大の決戦』『怪獣大戦争
クモンガ 『ゴジラの息子
バラン 『大怪獣バラン
バラゴン 『フランケンシュタイン対地底怪獣
マンダ 『海底軍艦
ゴロザウルス 『キングコングの逆襲


怪獣総進撃 ポスター.jpgスタッフ&キャスト
製作・・・・・・・・・・・田中友幸
監督・・・・・・・・・・・本多猪四郎
特技監修・・・・・・・・円谷英二
特技監督・・・・・・・・有川貞昌
脚本・・・・・・・・馬淵薫、本多猪四郎
音楽・・・・・・・・伊福部昭

ゴジラ・・・・・・・・中島春雄
ミニラ・・・・・・・・・マーちゃん
キングギドラ・・・・内海進
アンギラス・・・・・関田裕

山辺克男・・・・・・久保明
真鍋杏子・・・・・・小林夕岐子
吉田博士・・・・・・田崎潤
大谷博士・・・・・・土屋嘉男
キラアク星人・・・・愛京子
西川・・・・・・・・・・佐原健二
多田参謀少佐・・伊藤久哉


B000929WK8ゴジラ FINAL WARS スタンダード・エディション
松岡昌宏 北村龍平 菊川怜
東宝 2005-07-29

さらばゴジラ!
シリーズ50年の集大成、最高峰にして最終作

 ゴジラ生誕50周年作品。東宝特撮怪獣映画ではお馴染みの怪獣が勢ぞろいした"21世紀版『怪獣総進撃"です。この作品は見る人の角度によって映画への印象が変わり、楽しめるかどうかが人により違うというところがあり、一般的には賛否両論といえる映画かもしれません。
 個人的には単純に怪獣が沢山登場する楽しさ、各所に挿入される過去の作品へのオマージュ、そして昭和の東宝特撮映画出演者の本作への出演(水野久美佐原健二宝田明。宝田明の「これでも昔は百発百中と呼ばれた」は良かった)、マトリックス等のハリウッド映画からの影響が強すぎる傾向は有りますがテンポの良い人間ドラマ部分、そして"X星人"(『怪獣大戦争』)を演ずる"北村一輝"の快演、"轟天号"(『海底軍艦』1963年)や"妖星ゴラス"(『妖星ゴラス』1962年)の登場などなど、21世紀に入ってからのゴジラ映画の中では『ゴジラ モスラ キングギドラ大怪獣総攻撃』(2001年)と並んでかなり楽しめたゴジラ映画でした。
*盛り沢山でお腹いっぱいながら、更に欲をいうと、どうせなら"高島忠夫&藤木悠"コンビも見たかった。。。。


(2006/01/19)

B000Z6XQH8怪獣総進撃 [DVD]
東宝 2008-02-22

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ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 (昭和44年・1969)

B000Z7W7TAゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 [DVD]
東宝 2008-02-22

ずらりならんだ九大怪獣世紀の決戦!
ゴジラ親子の大ピンチ・怪獣島の王座を狙う!

 1969年(昭和44年)に、スポーツ、コメディー、怪獣のチャンピオンを取り揃えた子供向け映画プログラムとしてスタートした『東宝チャンピオンまつり』。その第一弾作品として製作されたゴジラ映画がこの『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』です。
 これまでのゴジラ映画のように"(映画の中の)現実世界に怪獣が登場"するのではなく、映画を見る側と同様の"怪獣が存在しない世界"で"主人公の少年の夢の中に登場する怪獣"というシチュエーションで怪獣を描いているのが本作の大きな特徴。子供を主人公にした初のゴジラ映画であり、夢の中の怪獣"ミニラ"の奮闘、努力、そして励ましに応えて、現実世界で一郎少年が成長して困難に立ち向かっていくメルヘン・タッチの"怪獣ファンタジー映画"です。


オール怪獣大進撃 低予算化の為、過去の作品からの映像の流用が多用されていますが、怪獣登場部分を"夢の中の物語"としていることと(一郎少年が劇場で見た『南海の大決闘』『ゴジラの息子』などが夢に反映される)、本多猪四郎監督の演出の巧みさもあり、殆ど違和感、不自然さを感じさせない内容になっているのは見事。又、本作品では"特技監修:円谷英二"のクレジットはあるものの、実際には病気療養中の円谷英二に代わって特撮部分の演出も監督の本多猪四郎が務めています。

 予算減の為の苦肉の策だったのか、子供向けプログラムということを考慮しての当初からの設定だったのか、いずれにしても、それまで"怪獣が存在する世界"を描いてきたゴジラ映画から一転、"怪獣は架空の生物である"という180度方向転換した見せ方をする発想は斬新。又、既にテレビに移行してしまってはいたものの、かつてはゴジラ映画自身がブームの中心であった"怪獣ブーム"、当時社会問題化されつつあった"公害"、両親が共働きの家庭が増えたことによる"鍵っ子"の増加などの世相を反映させながら、"少年の成長物語"、そして"下町の人情"までも描いたこの作品『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』は、1954年の第1作『ゴジラ』以降数多くのゴジラ映画を手がけてきた本多猪四郎監督が最も好きなゴジラ映画として挙げる作品でもあります。

*第1回.東宝チャンピオンまつり・併映作品
『巨人の星・ゆけゆけ飛雄馬』『コント55号 宇宙大冒険』


[ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 - ストーリー]
 気が弱く、引っ込み思案の"鍵っ子"の少年、三木一郎(矢崎知紀)はいつもガキ大将の"ガバラ"や同級生達に苛められていた。一人ぼっちで空想の世界でしか遊べなくなってしまった一郎の理解者は、同じアパートに住む発明家でおもちゃコンサルタントの南信平(天本英世)だけだった。
 ある日、一郎はガラクタを集めて作った手作りコンピューターで遊んでいるうちに眠ってしまい、夢の中でジェット機に乗って憧れの"怪獣島"に飛んでゆくが、そこでは"ゴジラ"、"アンギラス"、"カマキラス"などの怪獣達が激しい戦いを繰り広げられていた。一郎も怪獣達に襲われるが"ミニラ"に助けられ、すっかり打ち解けた二人(?)は友達になる。
 ミニラは父親の"ゴジラ"から立派な怪獣に育つように厳しい教育を受けていたが、一郎と同様に"凶悪怪獣ガバラ"に苛められていつも一人ぼっちだった。。。。


オール怪獣大進撃 ポスター.jpgスタッフ&キャスト
製作・・・・・・・・・・・田中友幸
監督・・・・・・・・・・・本多猪四郎
特技監修・・・・・・・・円谷英二
脚本・・・・・・・・・・・・関沢新一
音楽・・・・・・・・・・・・宮内国郎

ゴジラ・・・・・・・・・・中島春雄
ミニラ・・・・・・・・・・・マーちゃん
ガバラ・・・・・・・・・・覚幸泰彦

三木一郎・・・・・・・・矢崎知紀
サチコ・・・・・・・・・・・伊東ヒデミ
南信平・・・・・・・・・・・天本英世
三木健吉・・・・・・・・・佐原健二
三木タミ子・・・・・・・・中真知子
ガバラ(いじめっこ)・・伊藤潤一
強盗・千林・・・・・・・・堺左千夫
強盗・奥田・・・・・・・・鈴木和夫


(2006/01/31)

B000Z7W7TAゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 [DVD]
東宝 2008-02-22

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