ノストラダムスの大予言 (昭和49年・1974)

大予言!?降り注ぐ恐怖の大王!
五島勉のベストセラー『ノストラダムスの大予言』の映画化。戦後日本でタブー視されてきた核を日本映画が扱った問題作。
人類が悔い改めることなく迎えてしまった1999年、核による人類の滅亡とその後の破滅した世界をリアルに描き、富田勲の荘厳な音楽は核戦争後の破滅した世界の異様な雰囲気を見事に表現していました。
映画公開時(昭和49年・1974)に映画館で一度観ているのですが、放射能の影響による奇形の新人類のデザイン、人食シーン等、諸般の事情から日本ではビデオソフト化されていないため(映画公開途中でカットされたシーンもあります)、その後視聴の機会がありません。そのためレビューを書くには虚ろな記憶に頼るしかないため、本作に関しては再び映画を見直す機会があったときに改めてレビューを書きたいと思います。
海外では普通にDVDが発売されているようで、その気になれば輸入版を手に入れることは可能みたいですが、積極的に観たいと思うほど面白い映画ではなかった記憶があるので、多分その機会は無いかな。。。。^^;
印象に残っているのは、やはり映画化を熱心に説いて回り、主人公の祖父の代からの3代を一人三役で演ずる丹波哲郎。鎖国政策を取っている徳川幕府に対して「ノストラダムスが黒舟が来ると予言しているから開国しなければいけない」と皆を説得する映画の冒頭から、丹波哲郎ワールド全開。その説教臭い内容は、今から省みると丹波哲郎自身が執筆した『大霊界』を映画化して大ヒット、その後シリーズ化もされた『丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる』(1989年)に通じるところもあり、当時数少ない(演技は下手だが)国際俳優と呼ばれながらも基本的にはこういうキャラクターだったんだな、というが偲ばれ、この映画での丹波哲郎がもう一度観られるなら機会があれば観てみたい、と唯一この一点でのみ思わせる映画です。
続編の『ノストラダムスの大予言II 恐怖の大魔王』の制作も企画されていましたが、前記した諸般の事情から企画書のみの幻の映画となっています。
*ちなみに同時上映はモンキー・パンチ原作の人気漫画『ルパン三世』を実写映画化した『ルパン三世 念力珍作戦
』。ルパン三世を目黒祐樹、次元大介を田中邦衛、峰不二子を江崎英子、そして銭形警部を伊東四朗が演じていました。
[ノストラダムスの大予言 - ストーリー]
祖父の代より3代に渡ってノストラダムスの予言を研究する環境研究所所長・西山玄学(丹波哲郎)は環境汚染、公害など、人類の荒廃により人類が滅亡すると人々に警告を続けていた。夢の島では巨大ナメクジが出現し、ニューギニアの奥地には巨大コウモリ。人口増加による食糧危機。大気汚染による異常気象。30%を越える奇型児出産率。新種の佝僂病。全てはノストラダムスの予言詩集"諸世紀"に記されたとおりに世界各地で異常現象が頻発。世界中に席捲する地殻変動と異常気象は人々をパニック状態へと陥れてゆく。
そして、西山玄学の人類滅亡への警鐘に耳を貸さず、悔い改めることのなかった人類に"人類滅亡の予言の日 1999年 7の月"、遂に空から恐怖の大王が降りてきたのだった。。。。
【スタッフ&キャスト】
製作・・・・・・・・・・・・田中友幸、田中収
監督・・・・・・・・・・・・舛田利雄
脚本・・・・・・・・・・・・八住利雄
特技監督・・・・・・・・中野昭慶
音楽・・・・・・・・・・・・富田勲
西山良玄・・・・・・・・丹波哲郎(3役)
西山玄哲・・・・・・・・ 〃
西山玄学・・・・・・・・ 〃
中川明・・・・・・・・・黒沢年男
西山伸枝・・・・・・・・司葉子
西山まり子・・・・・・・由美かおる
おりん・・・・・・・・・谷口香
玄武・・・・・・・・・・田遠実
柏尾憲兵少佐・・・・・・青木義朗
大根・・・・・・・・・・竜崎勝
吉浜・・・・・・・・・・佐々木勝彦
井原・・・・・・・・・・武藤章生
木田・・・・・・・・・・浜村純
自衛隊隊長・・・・・・・下川辰平
植物学者・・・・・・・・平田昭彦
動物学者・・・・・・・・小泉博
病院長・・・・・・・・・志村喬
田山・・・・・・・・・・谷村昌彦
学者A・・・・・・・・・加藤和夫
学者B・・・・・・・・・渥美国泰
総理大臣・・・・・・・・山村聡
開発大臣・・・・・・・・瀬良庄太郎
環境庁長官・・・・・・・鈴木瑞穂
官房長官・・・・・・・・内藤武敏
予言の声・・・・・・・・岸田今日子
太田一雄(TVニュースキャスター)・・・・・納谷悟朗
ナレーター:中江真司
![]() | ノストラダムスの大予言 サントラ 冨田勲 バップ 1996-10-02 |
(2007/08/24)
- by axis_009











comments
こんにちは。私もこの映画、公開時に見ました。最後の月のクレーターのようなところから不思議な生き物がぴょこぴょこ出てきたイメージがうろ覚えで残っているのですが・・・
今の放送コードではひっかかる場所多すぎるようですね。
スペル星人の登場する『ウルトラセブン』の幻の第12話「遊星より愛をこめて」、『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」などもそうですが、表現的に色々と難しい面があるようですね。
この映画にしても上に挙げた作品にしても、欠番扱いにされることによって、さほど良い出来とはいえない内容なのにも拘らず、一部で変に注目を浴びてしまっていると言うのも皮肉な話ですが。。。。
この映画見たことがありません。噂には聞いていたんですが・・・。
>積極的に観たいと思うほど面白い映画ではなかった記憶があるので
そうですか。でも見ていないと見たい気持ちが段々と膨れてしまいますね。
>さほど良い出来とはいえない内容なのにも拘らず、一部で変に注目を浴びてしまっている
欠番扱い、といわれると、やっぱり興味をそそられます。(苦笑)
一度見てしまえば納得するんでするんだろうけど。
>人気漫画『ルパン三世』を実写映画化した『ルパン三世 念力珍作戦』。
併映のこちらもカルトっぽくて面白そう。