モスラ対ゴジラ (昭和39年・1964)
![]() | モスラ対ゴジラ 宝田明 星由里子 本多猪四郎 東宝 2008-01-25 |
マッハ3の巨蛾か!ミサイル重戦車のゴジラか!
空・海・陸を揺がす世紀の激斗、いま決戦!
世界的なスター怪物"キングコング"とゴジラとの戦いを描いて大ヒットした前作『キングコング対ゴジラ』により、怪獣対決路線を強く打ち出した東宝が次に制作したのは"ゴジラ"と同じ日本のスター怪獣"モスラ"との対決。撮影時の工夫により空飛ぶモスラと地上で猛り狂うゴジラとの対比が見事に表現された傑作です。また、昭和ゴジラとしては人間側と戦う"悪のゴジラ"の最後の映画となりました。
モスラ単独の出演でモスラのみをどう見せるかに苦心した『モスラ』に比べ、今回は地上のゴジラと空飛ぶモスラとの対決。そのためゴジラとの対比、モスラの巨大感、浮揚感を表現するためにロングでのシーンが多用されており、それが見事に成功しています。『モスラ』同様操演も見事で、この後もモスラの出演作は多数制作されていますが、モスラの操演、優雅な飛行シーンなど、この作品でのモスラは特撮技術、CG技術の発達した平成作品と比較してもまったく遜色が無いどころか、『モスラ』『モスラ対ゴジラ』を超えるものが無い程の出来ではないかと思います。平成になって作られた『平成モスラ三部作』ではどちらかというと「滑空する」という表現の方が近いモスラの飛行シーンになっていましたが、昭和モスラでの飛行を再現することが難しいがための平成モスラでの処置だったのではないか、とまで考えさせられてしまいます。
また、今作から当時最新の画面合成用の機材、オプチカル・プリンターが活用され、同じ画面内で演技するゴジラと人間、人間と小美人(ザ・ピーナッツ)のシーンなどで大きさの対比を表現するなど、効果的に合成シーンが使用されています。
『モスラ対ゴジラ』に登場するゴジラのデザインは三白眼で眉が白く、全体的に丸みのあるデザインで通称『モスゴジ』と呼ばれ、鋭角的で爬虫類色が強く岩肌のような皮膚感を持つ『キングコング対ゴジラ』での通称『キンゴジ』とゴジラ・ファンの間で人気を二分しているデザインです。
尚、ラスト・シーンで海に落ちて行くゴジラは『キンゴジ』での着ぐるみスーツが使用されています。また、以後のゴジラのデザインは『モスゴジ』が基本形となり、徐々に子供受けするデザインへと変貌してゆき、これまでにも若干見られた擬人化の多用、コミカルを通り越したギャグ的な動きなどが頻繁に映画内に導入されることになります。
[モスラ対ゴジラ - ストーリー]
日本を大型台風が通過し、静之浦に20メートル以上の巨大な卵が漂着する。生物博士の三浦(小泉博)は調査を開始するが正体は不明。また、水浸しになった倉田干拓地を取材に訪れた毎朝新聞の酒井(宝田明)と中西(星由里子)は現場で七色に光る物体を発見する。
ハッピー興行社の悪徳興行師、熊山(田島義文)は流れ着いた卵を買い取り建設中の娯楽センターの目玉にすることを目論み行動に移し、所有権のハッキリしない卵を自らの物にすることに成功する。その頃、三浦、酒井、中西たちの元に巨大な蛾"モスラ"が飛来。一緒にやってきた小美人(ザ・ピーナッツ)より、巨大な卵が台風の影響によりインファント島より流されてしまったモスラの卵であることを明かされ、卵の返却を依頼されるが、3人の説得にもかかわらず熊山は返却には応ぜず、諦めた小美人はインファント島へモスラと共に帰ってしまう。
その後、酒井、中西が発見した物体から放射能が検出され倉田干拓地の再調査が行われることになるが、その時地中より"ゴジラ"が出現。目覚めたゴジラは四日市コンビナート、名古屋城を破壊しながら進行を始める。酒井、中西、そして三浦博士の3人はゴジラを倒すためにモスラの力を借りること思いつきインファント島を訪れるが、小美人はモスラの卵を返さなかった人間に対して嫌悪感を示す。しかし、モスラの卵を守る、という目的の為に死期の近づいたモスラは最後の力を振り絞って日本へと飛び立つのだった。。。。。
【スタッフ&キャスト】
製作・・・・・・・・・・・田中友幸
監督・・・・・・・・・・・本多猪四郎
特技監督・・・・・・・・円谷英二
脚本・・・・・・・・・・・・関沢新一
音楽・・・・・・・・・・・・伊福部昭
ゴジラ・・・・・・・・・中島春雄
酒井市郎・・・・・・・宝田明
中西純子・・・・・・・星由里子
三浦博士・・・・・・・小泉博
中村二郎・・・・・・・藤木悠
熊山・・・・・・・・・・・田島義文
虎畑次郎・・・・・・・佐原健二
小美人・・・・・・・・・ザ・ピーナッツ
デスク・・・・・・・・・・田崎潤
![]() | ゴジラ DVDコレクションI(5枚組) 宝田明 河内桃子 小泉博 東宝 2008-01-25 ■ゴジラ ■ゴジラの逆襲 ■キングコング対ゴジラ ■モスラ対ゴジラ [特典ディスク] ■海外版 モスラ対ゴジラ |
- by axis_009











comments
昔、子供の頃に東宝のチャンピオン祭りでアニメと一緒にこのモスラ対ゴジラを見ました。懐かしすぎです。かなり経ってからチャンピオン祭りの上映は短縮版だというのを知ってビデオで見直しましたが、さすがに子供の頃のことで、どこが動だか覚えてませんでした。(笑)
モスラは唯一ゴジラに勝った怪獣、ということで良いのかな?多分そうですよね。
平成モスラ・シリーズのモスラは昔のモスラに比べると、上に書かれているとおり優雅さというよりシャープな印象ですね。海の中にも飛び込んで行っちゃうし。(^^)
PS.僕は「キンゴジ」派です!
モスラ対ゴジラの「モスゴジ」に1票。
この後の人間の味方になってからのゴジラも好きなんですよね。デザインもだんだん頭が大きくなって、目もクリッと大きくなって。子供の頃は怪獣が沢山出てくる「怪獣総進撃」という映画が好きでした。
この映画好きでした。東宝チャンピオン祭りで他のアニメなどと一緒に見ました。(^^)
このあと、何度もモスラはゴジラ映画に出演しますが、モスラが一番大きく見えたのがこの映画でした。
モスゴジもキンゴジも特徴があって人気を二分してますね。まだこの頃はどちらも凶悪な目をしていて悪役の貫禄たっぷり。私はどちらかというと眉毛のあるモスゴジかな。「モスラ対ゴジラ」でゴジラが土の中から登場する有名なシーンでゴジラの頬がプルプルと揺れるところが印象に残っています。
『モスラ対ゴシラ』は何度見ても、情に訴えられます。異なるフォルムの怪獣同士の激突も素晴らしい。モスラの幼虫は、双子で誕生する事により、生命の神秘を表現しているようです。何よりも、あのゴジラが敗北したのは、いまだに衝撃な結末だった。
この映画は私にとってゴジラ映画のNo.1です。ゴジラのデザインもこの映画の物が一番好きです。
ファンタジー色の強いモスラとリアルで生物的な怖さをもったゴジラが1つの映画の中に共存する面白さがあると思います。
こんにちは。samuraiと申します。
「モスラ対ゴジラ」昭和怪獣映画の対決ものではNO.1ですよね。お気に入りで毎年正月に観ております。(笑)
>samuraiさん
>>お気に入りで毎年正月に観ております。
私も『ゴジラ』~『怪獣大戦争』までの初期6作品は年に1度は観ています。^^♪
>>「モスラ対ゴジラ」昭和怪獣映画の対決ものではNO.1
モスラは幾度と無くゴジラ映画に出演していますが、本作が一番成虫モスラの巨大感が良く表わされていて、唯一ゴジラに勝てそうなモスラを観ることが出来る作品だと思います。
娯楽性という意味でも、この後のキングギドラ物2作品も良いのですが、『キングコング対ゴジラ』と甲乙つけがたいですね。