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ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 (昭和44年・1969)

B000Z7W7TAゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 [DVD]
東宝 2008-02-22

ずらりならんだ九大怪獣世紀の決戦!
ゴジラ親子の大ピンチ・怪獣島の王座を狙う!

 1969年(昭和44年)に、スポーツ、コメディー、怪獣のチャンピオンを取り揃えた子供向け映画プログラムとしてスタートした『東宝チャンピオンまつり』。その第一弾作品として製作されたゴジラ映画がこの『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』です。
 これまでのゴジラ映画のように"(映画の中の)現実世界に怪獣が登場"するのではなく、映画を見る側と同様の"怪獣が存在しない世界"で"主人公の少年の夢の中に登場する怪獣"というシチュエーションで怪獣を描いているのが本作の大きな特徴。子供を主人公にした初のゴジラ映画であり、夢の中の怪獣"ミニラ"の奮闘、努力、そして励ましに応えて、現実世界で一郎少年が成長して困難に立ち向かっていくメルヘン・タッチの"怪獣ファンタジー映画"です。


オール怪獣大進撃 低予算化の為、過去の作品からの映像の流用が多用されていますが、怪獣登場部分を"夢の中の物語"としていることと(一郎少年が劇場で見た『南海の大決闘』『ゴジラの息子』などが夢に反映される)、本多猪四郎監督の演出の巧みさもあり、殆ど違和感、不自然さを感じさせない内容になっているのは見事。又、本作品では"特技監修:円谷英二"のクレジットはあるものの、実際には病気療養中の円谷英二に代わって特撮部分の演出も監督の本多猪四郎が務めています。

 予算減の為の苦肉の策だったのか、子供向けプログラムということを考慮しての当初からの設定だったのか、いずれにしても、それまで"怪獣が存在する世界"を描いてきたゴジラ映画から一転、"怪獣は架空の生物である"という180度方向転換した見せ方をする発想は斬新。又、既にテレビに移行してしまってはいたものの、かつてはゴジラ映画自身がブームの中心であった"怪獣ブーム"、当時社会問題化されつつあった"公害"、両親が共働きの家庭が増えたことによる"鍵っ子"の増加などの世相を反映させながら、"少年の成長物語"、そして"下町の人情"までも描いたこの作品『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』は、1954年の第1作『ゴジラ』以降数多くのゴジラ映画を手がけてきた本多猪四郎監督が最も好きなゴジラ映画として挙げる作品でもあります。

*第1回.東宝チャンピオンまつり・併映作品
『巨人の星・ゆけゆけ飛雄馬』『コント55号 宇宙大冒険』


[ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 - ストーリー]
 気が弱く、引っ込み思案の"鍵っ子"の少年、三木一郎(矢崎知紀)はいつもガキ大将の"ガバラ"や同級生達に苛められていた。一人ぼっちで空想の世界でしか遊べなくなってしまった一郎の理解者は、同じアパートに住む発明家でおもちゃコンサルタントの南信平(天本英世)だけだった。
 ある日、一郎はガラクタを集めて作った手作りコンピューターで遊んでいるうちに眠ってしまい、夢の中でジェット機に乗って憧れの"怪獣島"に飛んでゆくが、そこでは"ゴジラ"、"アンギラス"、"カマキラス"などの怪獣達が激しい戦いを繰り広げられていた。一郎も怪獣達に襲われるが"ミニラ"に助けられ、すっかり打ち解けた二人(?)は友達になる。
 ミニラは父親の"ゴジラ"から立派な怪獣に育つように厳しい教育を受けていたが、一郎と同様に"凶悪怪獣ガバラ"に苛められていつも一人ぼっちだった。。。。


オール怪獣大進撃 ポスター.jpgスタッフ&キャスト
製作・・・・・・・・・・・田中友幸
監督・・・・・・・・・・・本多猪四郎
特技監修・・・・・・・・円谷英二
脚本・・・・・・・・・・・・関沢新一
音楽・・・・・・・・・・・・宮内国郎

ゴジラ・・・・・・・・・・中島春雄
ミニラ・・・・・・・・・・・マーちゃん
ガバラ・・・・・・・・・・覚幸泰彦

三木一郎・・・・・・・・矢崎知紀
サチコ・・・・・・・・・・・伊東ヒデミ
南信平・・・・・・・・・・・天本英世
三木健吉・・・・・・・・・佐原健二
三木タミ子・・・・・・・・中真知子
ガバラ(いじめっこ)・・伊藤潤一
強盗・千林・・・・・・・・堺左千夫
強盗・奥田・・・・・・・・鈴木和夫


(2006/01/31)

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comments

今となってはありがちな設定かもしれませんが、この「オール怪獣大進撃」の少年の夢と現実が交差するというアイディアは面白いですね。
でも、実際には当時映画館でちょっとがっかりしたんですよ。なんか怖い怪獣映画というよりはアットホームな映画で。
輪のような放射能火炎しか吐けないミニラを見て、ゴジラがミニラの尻尾を踏みつけるところが一番印象に残ってます。

  • waka
  • 2007年03月12日 21:43

大人になってから余裕を持って見ると、これはこれで面白い映画ですね。上のwakaさんが書かれているように当時見た時は僕も少しがっかりした方です。懐かしいです。

  • sato
  • 2007年03月16日 11:19

 この作品は傑作ではないとしてもファンタジーと怪獣映画が上手く融合した映画だと思います。この試みと合わせて、記事にも書いていますが、怪獣映画として怪獣をリアリティのあるモノとして描くことに苦心したこれまでの作品から"怪獣は架空の生物である"と言い切ってしまった設定は、マンネリ化の打破、ファミリー映画への移行期ということを考えても当時の怪獣映画としてはかなりの冒険だったのではないかと思います。

 私も子供の頃に初めてこの映画を観た時は、あまり面白い映画とは思えなかったんですが、後に大人になってから見たほうが、稚拙な表現や映像は多いにしても、より楽しめた映画です。色々な予備知識を得たことや子供の頃に純粋に怪獣を求めていたのとは違い「たかが怪獣映画だけど好きなんだよなぁ。」という気持ちの余裕が映画への印象を大きく変えたのかもしれません。

  • axis_009@管理人
  • 2007年03月19日 20:51

当作の特徴の一つとして悪役の多い天本英世さんが
非常な善人役で登場しているのが印象的です。

新しいジャンル「怪獣ファンタジー映画」を開拓した作品として評価しても良いのではないかと思う映画です。ただ、この後続かなかったのは一般的な評価は良くなかったのかな。でも、「本多猪四郎監督が最も好きなゴジラ映画」というのは判るような気がします。
確かにそれまでの怪獣映画から一転して「怪獣が存在しない世界」での「主人公の少年の夢の中に登場する怪獣」という思い切ったアイディアは斬新。スタッフには拍手ものだと思います。でも、こういった思い切った方向に走ってしまったというのは、反対に行き着くところまで行ってしまって、行き詰っていた、ということでもあるんでしょうね。

  • 氷川
  • 2007年07月10日 01:00


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