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美女と液体人間 (昭和33年・1958)

美女と液体人間美女と液体人間
木村武 本多猪四郎 佐原健二
東宝 2005-02-25

闇に光る不気味な液体が音もなく・・・・・・
闇の夜の姿なき戦慄!
溶ける美女!襲う液体!雨の深夜に怪奇事件続出!

 昭和29年(1954)に制作された空想科学特撮映画『透明人間』の流れを汲む東宝・変身人間シリーズ第1弾
 原爆実験で浴びた放射能の影響によって液体化した人間が人々を襲うという、核実験に巻き込まれた"第五福竜丸事件"をモデルにした第二竜神丸の登場など、当時の東宝特撮映画が持ち続けていた原水爆批判をストーリーの軸にした、ある意味、昭和29年公開『ゴジラ』の姉妹編ともいえる特撮映画です。


美女と液体人間 暗躍するギャング、半裸の美女、毒々しいネオン。麻薬と人々の醜い欲望が渦巻く暗黒街を舞台に、音も無く忍び寄る液体人間の恐怖を描いた大人向けの幻想特撮映画
 怪奇人間、変身人間シリーズの原点となった『透明人間』、そして本作の後に続く『電送人間』(昭和35年・1960)、『ガス人間第一号』(昭和35年・1960)に登場する変身人間の「復讐」「愛する人のために」といった明確な意思を持った行動に比べ、本作『美女と液体人間』では液体化した人々が意思を持っておらず、意識下の深いところに眠る記憶と本能のみで行動し、液体化後は殆ど人間としての意識を残していない、というのが大きな特徴。生存のために必要な栄養分の補給のためだけに人を襲うという、得体の知れない生物として観る者の恐怖感を煽るという意味ではシリーズ中随一の作品であり、その恐怖感、サスペンス度から『ガス人間第一号』と並ぶ人気作になっています。


美女と液体人間[美女と液体人間 - ストーリー]
 雨が降りしきるある夜、公衆の面前でギャングの一人が服だけを残して行方不明となった。警察は麻薬を巡るギャング団の抗争と判断して消えた男の情婦でキャバレー"ホムラ"の人気歌手・新井千加子(白川由美)を取り調べるが、手掛かりは一向に掴めなかった。しかし千加子は、身の回りに得体の知れない気配を感じるようになっていた。
 そんなある日、またしても人が消えるという事件が発生する。生物化学を研究する政田助教授(佐原健二)は千加子から人間消失の様子を聞き、南太平洋で行われた核実験に巻き込まれた"第二竜神丸"の乗組員が放射能により液化したのではないかと推測するが、その主張を警察は取り合わず、誰も信じるものはいなかった。
 しかし、夜中の海を漂う漂流船を目撃したマグロ漁船の漁師の、漂流船を調べるために漂流船に乗り込んだ仲間が目の前で謎の液体によって溶けた、という証言。そして千加子の勤めるキャバレー"ホムラ"を張っていた刑事たちを襲う謎の液体。多くの人々が不気味に青白く光る液体人間が目前で人を呑み込んでゆくのを目撃し、液体人間の存在を疑うものはいなくなった。ただちに対策本部が設置され、下水道の中に潜む液体人間をガソリンによって焼き払うという、液体人間撃退の焼却作戦が計画されるのだった。。。。


%E7%BE%8E%E5%A5%B3%E3%81%A8%E6%B6%B2%E4%BD%93%E4%BA%BA%E9%96%93poster.jpgスタッフ&キャスト
製作・・・・・・・・・・・田中友幸
監督・・・・・・・・・・・本多猪四郎
特技監督・・・・・・・円谷英二
原作・・・・・・・・・・・海上日出男
脚本・・・・・・・・・・・木村武
音楽・・・・・・・・・・・佐藤勝

政田助教授・・・・・佐原健二
新井千加子・・・・・白川由美
富永捜査一課長・・・平田昭彦
田口刑事・・・・・・・土屋嘉男
真木博士・・・・・・・千田是也
坂田刑事・・・・・・・田島義文
内田・・・・・・・・・・・佐藤允
宮下刑事部長・・・・小沢栄太郎
小山刑事・・・・・・・坪野鎌之
楠田刑事部長・・・・山田巳之助
三崎・・・・・・・・・・・伊藤久哉
花枝・・・・・・・・・・・北川町子
管理人のおかみさん・・・中野トシ子
エミー・・・・・・・・・・園田あゆみ
峯子・・・・・・・・・・・白石奈緒美
漁師の大ちゃん・・・大村千吉
漁師の宗ちゃん・・・加藤春哉
関刑事・・・・・・・・・・中丸忠雄


(2007/09/20)

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comments

この映画だけに限りませんが、今だったらCGでやってしまうようなことを当時は撮影技術とアイディアで表現してしまうのが凄いですね。映像の出来は現在のCG処理したものの方が良いのは当たり前ですが、撮影所での熱さが伝わってくるのは断然この頃の特撮映画ですね。

  • TOM
  • 2007年09月20日 23:15

こんばんは!いつもありがとうございます!
この映画はまさに、
「美女と」ですねぇ、、

ビデオのレンタルが流行りだした80年代になってから初めてみましたが、なかなか面白い映画でした。
 当時の特撮は現在のCG特撮に較べると安っぽい映像ですが、その表現からはいろいろな工夫や努力が感じられるのが良いですね。人間が液体化するシーンや液体が壁を伝うシーンなど、色々思索を繰り返して考えて作ってるんでしょうね。

  • hajime
  • 2007年10月01日 23:33


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