海底軍艦 (昭和38年・1963)
![]() | 海底軍艦 高島忠夫 押川春浪 本多猪四郎 東宝 2003-10-24 |
恐怖の海底王国地上に挑戦!緊急出動する万能原子戦艦!
古代、海底に沈んだムウ帝国の生き残りが全世界を植民地にすべく侵攻を開始。旧日本海軍が総力を挙げて秘密裏に開発した海底軍艦"轟天号"が迎え撃つ。押川春浪が明治33年に発表した科学冒険小説を原作に、本多猪四郎監督、円谷英二特技監督のコンビが放った東宝特撮映画黄金時代の傑作。
この作品に登場する"轟天号"は『怪獣総進撃』の"ムーンライトSY-3"などと並んで名作兵器として語り継がれる東宝メカ。小松崎茂によるメカニックデザインで轟天号の先端には巨大なドリルが取り付けられ、その先には冷線砲を装備。海中だけでなく、地中、そしてマッハ2で空中をも飛ぶことが可能な万能戦艦です。また、"轟天号の発進シーン"は完成度の高い見応えのある映像になっており、特撮映画史に残る名場面として有名です。
*"轟天号"の発進シーンは、後の特撮テレビ・ドラマ『マイティジャック』(1968年)の主役機"MJ号"の発進シーンでリメイクされています。
ラストで捕虜となっていたムウ帝国の女皇帝が轟天号の艦橋からドレスをはためかせながら海中に飛び込み、滅び行く祖国に殉ずる悲壮感、そしてそれを黙って見送る祖国のためだけに生き続けた旧帝国海軍軍人・神宮司達の姿は胸に迫るものがあります。
しかし、考えてみるとムウ帝国の侵攻が無ければ神宮司大佐は完成した万能戦艦"轟天号"とともにアメリカに宣戦布告していたのでしょうか?既にアメリカと同盟国になった祖国からは旧帝国海軍の亡霊として忌み嫌われ邪魔な存在として扱われつつ神宮司大佐の選ぶ道は・・・、なんていう映画も、見たいような見たくないような。。。。
[海底軍艦 - ストーリー]
太平洋戦争終戦前夜、降伏を潔しとしなかった神宮司大佐(田崎潤)は潜水艦イ号403で出撃したまま行方不明となった。20年後、土木技師が次々と行方不明となる事件が発生、海野(佐原健二)と名乗る記者が神宮司大佐のかつての上司である光国海運の楠見(上原兼)を訪ねて神宮司大佐についての取材を始める。
時を同じくして、太平洋に沈み滅亡したはずのムウ帝国の生き残りが築いた高度な文明を誇る海底国家"MU"(ムウ)は、地殻の変動のため再び滅亡の危機を迎え、地上への復活と世界征服を宣言。かつての植民地であった各地の返還と神宮司大佐の海底軍艦建造中止、引渡しを求める。荒唐無稽な話に国連はMUの要求を無視するが、予告どおりムウ帝国の攻撃が始まる。各国は総合防衛司令部を設立して防衛体制を整えるが、圧倒的な機動力と科学力を持つムウ帝国の前には成す術が無く、最新鋭原子力潜水艦レッドサタン号も沈められてしまった。
楠見と神宮司の娘・真琴(藤山陽子)はムウ帝国の工作員23号(平田昭彦)により二人がが誘拐されそうになったところを助けたカメラマンの旗中(高島忠夫)と西部(藤木悠)、警察庁刑事課長の伊藤(小泉博)らと共に、ムウ帝国が恐れる海底軍艦の出動を要請すべく神宮司大佐の行方を捜すことになる。神宮司大佐の部下から所在を聞き出した楠見達は南海の謎の孤島へ向かい、"轟天建武隊"の秘密基地を突き止めて潜入に成功、地下ドックには旧日本海軍の技術と英知を結集して密かに建造されていた全長150mの巨大な魚雷型潜水艦が隠されていた。
20年ぶりに再会した上司と部下、そして父と娘だったが、神宮司の戦争は未だ終わっておらず、大日本帝国再興を果たすために海底軍艦を建造したのであり、ムウと戦うためではない、と娘の説得には動揺したものの神宮司は"轟天号"の出動を拒否する。
「お断りします。神宮司は日本海軍のために海底軍艦を建造したのです。」
「世界は変わったんだ」
「だから、海底軍艦でまた変えます。」
説得の最中、ムウ帝国のスパイだった海野により真琴と旗中はムウ帝国に誘拐され捕虜にされてしまう。ムウ帝国の若き女皇帝(小林哲子)は捕虜達をムウ帝国の守護神"マンダ"の生贄にせよと命じた。
ムウ帝国の攻撃により太平洋戦争以来再び焦土と化す地上、そして真琴たちによる必死の説得。一度は拒絶したものの神宮司は古い鎧を脱ぎ捨ててムウ帝国撲滅のために万能戦艦"轟天号"の出撃を決意する。
軍神・神宮司の轟天号とムウ帝国の守護神・マンダ、遂に二匹の龍の雌雄を決する戦いの幕が切って落とされた。。。。
【スタッフ&キャスト】
製作・・・・・・・・・・・田中友幸
監督・・・・・・・・・・・本多猪四郎
特技監督・・・・・・・・・円谷英二
脚本・・・・・・・・・・・関沢新一
原作・・・・・・・・・・・押川春浪
音楽・・・・・・・・・・・伊福部昭
旗中進・・・・・・・・・・高島忠夫
神宮司真琴・・・・・・・・藤山陽子
伊藤刑事・・・・・・・・・小泉博
楠見少将・・・・・・・・・上原謙
西部善人・・・・・・・・・藤木悠
海野魚人・・・・・・・・・佐原健二
神宮司大佐・・・・・・・・田崎潤
ムウ帝国工作隊23号・・・平田昭彦
ムウ帝国長老・・・・・・・・天本英世
ムウ帝国皇帝・・・・・・・・小林哲子
(2006/08/21)
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元々は戦前の1940年代にラジオで放送された"Tales of Latitude Zero"の映画化を原作のテッド・シャーマンが1960年代になってドン・シャーププロに持込み、制作費を安く上げたい米側と映画低迷期に入り資金難であった東宝側の思惑が合致し日米合作での制作が決定した作品です。しかし、米側の資金調達が難航し、結局東宝側が全額負担した上、契約関連が不明瞭であった事とドン・シャーププロの倒産などを原因とする版権等契約絡みの問題で、人気がある作品にも拘らず長らくソフト(DVD、LD、ビデオ)が発売が出来ない状態にあった為に"幻の作品"となっていた映画です。(現在は2006.4月よりDVDで発売中。)
見所はなんと言っても東宝が得意とするスーパーメカ特撮。美術チーフ田中泰幸と美術助手の豊島睦がそれぞれ造型を担当した"α号"、敵の高性能武装潜水艦"黒鮫号"のデザインも素晴らしく、後に色々な作品でリスペクトされる事になる特撮シーンも名場面の宝庫。円谷英二の夢であった"空飛ぶ船"というアイディアも『
[緯度0大作戦 - ストーリー]
【スタッフ&キャスト】

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