日本沈没 (昭和48年・1973)
![]() | 日本沈没 小松左京 橋本忍 森谷司郎 東宝 2003-09-25 |
沈む帝国、焼ける大和、日本民族の行く末は?
作家・小松左京が9年間の月日をかけて書き上げ、オイルショック(石油危機)、ノストラダムス・ブーム(世紀末ブーム)、超能力ブームの最中の1973年に発表、小松左京の代表作となると共に日本にSF(サイエンス・フィクション)を浸透させる切っ掛けにもなったベストセラーSF小説『日本沈没』の映画化。(第27回日本推理作家協会賞受賞。第五回星雲賞長編部門賞受賞。)
科学考証に原作者の小松左京他、各分野の専門家を集め、架空の物語ではなく実際に起こりえる現実として日本という美しい島の最期を描いています。
小松左京作『日本沈没』は刊行後に徐々に売り上げを伸ばし、まず連続ラジオ小説化されてさらに人気に火がつき、原作が刊行された段階で直ちに映画化権を取得していた東宝が僅か4ヶ月で撮影完了し、その年の年末に正月映画として公開(1973年)。そしてその映画の大ヒットに伴いテレビドラマ化(小野寺:村野武範、阿部玲子:由美かおる)、劇画化され、日本中に一大"日本沈没ブーム"を巻き起こして空前の大ベストセラー小説となりました。
『日本沈没』の原作のテーマは「日本人が故郷を失って流浪の民になったら」というところから始まっており、そこから日本列島の沈没をいうアイディアに繋がっていったようです。そうした部分は映画にもしっかりと反映されており、日本民族の政治的、思想的な部分まで踏み込んだ奥深い要素まで含んでいます。
また、小説『日本沈没』発表後から構想のあった、元々小松左京が考えていたテーマである「難民になった日本人のその後」に加え「地球の寒冷化」を重要なテーマにおいた第二部『日本漂流(仮題)』は長らく執筆されていませんでしたが、2006年のリメイク作品制作(設定の変更により本来の深いテーマ性は薄れ、リメイクというより日本列島の沈没という題材だけが共通の別作品と言っても良い内容になっています)に合わせて小松左京、谷甲州共著で『日本沈没 第二部』として刊行されました。
怪獣、宇宙人などが登場しない特撮映画『日本沈没』での最大の見せ場である都市壊滅シーン(建物の倒壊、炎上、そしてその他の大規模災害など)の主役は精巧に作られたミニチュアとそれまでの歴史の中で積み重ねられてきた特撮技術。しっかりとした科学考証に加え、リアリティーのある特撮映像によって観客の臨場感はより高められ、映画『日本沈没』のヒットに多大な貢献をしており、この映画のヒットにより低迷していた特撮映画が復権。東宝は続いて『ノストラダムスの大予言』(昭和49年・1974)、『東京湾炎上』(昭和50年・1975)、『地震列島
』(昭和55年・1980)などの映画を次々と制作、特撮パニック映画大作を営業戦略上のメインにおいた路線を敷くことになります。
[日本沈没 - ストーリー]
小笠原諸島の無人島が突如として海に沈んだ。田所博士(小林桂樹)は調査のため深海潜水艇"わだつみ"で深海へ潜るが、日本海溝深くで異常な乱泥流を目撃する。田所博士は日本列島の殆どの部分が沈没することを予測し、山本総理(丹波哲郎)が召集した議会で異常を訴える。
その後次々に日本列島を災害が襲い、東京大地震により関東は壊滅。政府は変人扱いしていた田所博士の予測を重く受け止め日本民族の日本列島からの脱出作戦"D計画"を発令する。しかし、田所博士の予測より沈没の時期が早まり、まず四国が沈没を始める。日本民族の長い流浪の旅の始まりだった。。。。
【スタッフ&キャスト】
製作・・・・・・・・・・・田中友幸、田中収
監督・・・・・・・・・・・森谷司郎
特技監督・・・・・・・中野昭慶
原作・・・・・・・・・・・小松左京
脚本・・・・・・・・・・・橋本忍
音楽・・・・・・・・・・・佐藤勝
田所博士・・・・・・・・小林桂樹
小野寺俊夫・・・・・・藤岡弘
阿部玲子・・・・・・・・いしだあゆみ
幸長助教授・・・・・・滝田裕介
中田一成・・・・・・・・二谷英明
邦枝・・・・・・・・・・・中丸忠雄
片岡・・・・・・・・・・・村井国夫
結城達也・・・・・・・・夏八木勲
山城教授・・・・・・・・高橋昌也
吉村秀夫・・・・・・・・神山繁
渡老人・・・・・・・・・・島田正吾
山本総理・・・・・・・・丹波哲郎
竹内教授・・・・・・・・竹内均(東大教授・本人役)
![]() | 日本沈没 上 小学館文庫 こ 11-1 小松 左京 小学館 2005-12-06 |
![]() | 日本沈没 下 小学館文庫 こ 11-2 小松 左京 小学館 2005-12-06 |
![]() | 日本沈没 第二部 小松 左京 谷 甲州 小学館 2006-07-07 |
![]() | 日本以外全部沈没―パニック短篇集 筒井 康隆 角川書店 2006-06 |
(2006/08/27)
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小松左京原作の映画では『日本沈没』(森谷司郎監督)、『復活の日』(深作欣二監督・角川映画)などのヒット作もありますが、本作『エスパイ』は『
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